01評価基準サマリ
ロープレ形式・合計100点。70点以上で合格です。
面談の進め方
面談全体を分かりやすく、適切な順序で進められているか
ヒアリング
顧客の状況や課題を適切に確認できているか
提案内容
ヒアリング内容を踏まえ、適切な次のアクションや提案を示せているか
02面談前に頭に入れる事前情報
会社基本情報
- 会社名: 株式会社アドフローネクサス
- 本社: 東京都渋谷区/福岡サテライトあり/対応エリア: 全国(オンライン中心)
- 設立: 2019年11月/従業員: 約32名(広告運用12名・制作8名)
- 売上規模: 年商約5.2億円/年間広告取扱高約12億円
- 事業内容: Google・Meta・Yahoo!広告の運用型広告支援、バナー・動画・記事LP制作、アクセス解析・改善提案
- 主な顧客: D2C・SaaS・教育・人材・地域サービス企業など。月額支援中の顧客は約18社
事業・組織の特徴
- 営業担当が窓口となり、広告運用担当とクリエイティブ担当が案件別チームを組む。外部クリエイターも活用
- 広告実績を日次で確認しつつ、クリエイティブ改善と月次報告を並行。顧客ごとにKPI・予算・確認ルールが異なる
- 受注増加に採用・育成が追いつかず、ベテランへの確認集中と月初のレポート業務負荷が課題
受講・プランニングMTG情報
- 経緯: 既存取引先からの紹介。広告運用と顧客報告の品質を保ちながら作業負荷を減らしたい意向から、伴走支援の契約・受講は開始済み
- 今回の受講者: 広告運用部チームリーダー1名(架空名: 早川さん。D2C・SaaS中心に6案件担当)
- 動画視聴・MTG状況: 指定動画の視聴は完了済み。今回が初回プランニングMTG、参加者は本人1名
- ヒアリングシートには受講者側の回答(3業務)が記載済み
面談のゴールと進め方の前提
- 面談のゴール: 3業務それぞれの自動化イメージを共有し、着手の優先順位と次のアクションを決めること
- シートはクライアント設定=受講者側の回答が記載済み。ゼロから埋めるヒアリングではない
- ヒアリング(深掘り)は、シート内容の確認と、自動化提案に必要な不明点(ツール・環境・制約)の確認が中心
0360分タイムテーブル(概観)
シートは記入済み前提。「シートの3業務を順に取り上げ、確認→深掘り→自動化イメージ提示→反応確認」で進める。
| 時間 | パート | ポイント |
|---|---|---|
| 0-5分 | ① オープニング | — |
| 5-12分 | ② 動画所感・現状の確認 | (事前情報の確認) |
| 12-17分 | ③ シート全体の確認 | 3業務ロードマップ |
| 17-45分 | ④ 業務ごとの深掘り&自動化提案 | 1業務約9分×3 |
| 45-53分 | ⑤ 優先順位づけと進め方の提案 | — |
| 53-60分 | ⑥ 次アクションの確定・まとめ | — |
04オープニング
場の空気を作り、今日のゴール(シートにご記入いただいた3業務について、AIでどう自動化できるかを具体的にお話しし、着手の優先順位と次アクションを決めること)とアジェンダを共有する。契約・受講はすでに決定済みのため、営業トークや成約を迫るような発言は不要。
セリフ例
聞くべき質問リスト
- 本日の参加者・所要時間の確認
- 今日のゴール(3業務の自動化イメージ共有+優先順位+次アクション)の共有
- アジェンダの共有と合意
進め方得点ポイント
- アジェンダと時間配分を明示し、合意を取ってから進めている
- シートに沿って自動化提案をする場であることを最初に伝えている
進め方減点ポイント
- 目的共有なしにいきなり業務の話に入ってしまう
- 契約・受講が決定済みにも関わらず、営業トークや成約を迫るような発言をしてしまう
05動画所感・現状の確認
研修動画視聴後の所感を聞き、あわせて役割・担当案件の現況を事前情報の確認という形で聞く。受講者の懸念が出たら深掘りしてメモしておく。
セリフ例
顧客(早川さん)の想定反応
聞くべき質問リスト
- 動画を見て変わった認識・感想
- 具体的にどう活用するかイメージが持てているか
- 情報管理・セキュリティ面の懸念の有無
- 役割・担当案件数の現況確認(事前情報とズレがないか)
進め方ヒアリング得点ポイント
- 懸念を否定せず受け止め、後半の提案につなげる姿勢を示せている
- 抽象的な感想を具体的なエピソードまで深掘りできている
ヒアリング減点ポイント
- 出てきた懸念(情報管理など)をスルーして次に進めてしまう
- この段階でいきなり解決策を押し付けてしまう
06シート全体の確認
画面共有でシートを開き、記入への御礼を伝える。3業務の全体像(時間・頻度・費用感、合計月38時間規模)を一緒に俯瞰し、「今日はこの3つを順番に、具体的な自動化イメージをお話しします」と宣言する。
セリフ例
聞くべき質問リスト
- シート記入への御礼を伝えたか
- 3業務の時間・頻度・費用感の全体像を一緒に確認したか(合計月38時間)
- 「今日はこの3つを順に自動化イメージを話す」ことを宣言したか
シート記載の3業務 — 全体像
業務1
新規案件の広告アカウント初期設定
- 月10時間
- 月1〜2件
- 時給2,500円
業務2
競合広告・市場トレンドのリサーチ
- 月16時間
- 週1
- 時給2,500円
業務3
クライアント定例会の議事録・タスク整理
- 月12時間
- 月6〜8回
- 時給2,500円
進め方得点ポイント
- シートを画面共有しながら、記入内容を一緒に確認できている
- 今日の進め方(3業務を順に自動化提案)を明確に宣言できている
進め方減点ポイント
- シートを見ずに口頭だけで進めてしまう
- 全体像を確認せず、いきなり個別業務の話に飛んでしまう
07業務ごとの深掘り&自動化提案
3業務を1つずつ「確認→深掘り→自動化イメージ提示→反応確認」の4ステップで進める。1業務あたり約9分が目安。提案内容40点に直結する最重要パート。ツール名・具体的な仕組み・効果目安まで踏み込んで話せているかがポイント。
4ステップの型
業務1: 新規案件の広告アカウント初期設定
- 実際に一番つまずく・時間がかかるのはどのステップですか?
- 権限・請求情報のやり取りは主にどんなツールで行っていますか?
- 命名規則や設定手順に、社内・媒体ごとのルールはありますか?
| プロセス | 自動化の中身 | 使うツール例 |
|---|---|---|
| ①契約条件・媒体・予算を確認 | 契約書PDFや申込メールをAIに読み込ませ、設定に必要な項目(媒体・予算・請求先・権限者・計測要件)を自動抽出し、初期設定表(Google Sheets)の形式で出力。不足している資料・権限を一覧化し、先方への確認依頼文まで自動で下書き | ChatGPT / Claude / Gemini(ファイル読み込み) |
| ②権限・請求・命名規則を設定 | 命名規則をプロンプトにルール化し、キャンペーン名・広告セット名・UTMパラメータを自動生成(命名ミス・入力漏れ対策)。媒体別の設定手順をチェックリスト化し、案件情報を差し込んだ「案件別チェックリスト」をAIが自動作成 | 生成AI+Google Sheets(関数・GASでも可) |
| ③CV・タグ・UTMをテスト | テスト項目チェックリストの自動生成。過去に起きた計測不備パターンを覚えさせ、設定内容と照合して「よくあるミス」を事前指摘(配信後に計測不備が見つかる問題への対策) | 生成AI(チェックリスト照合) |
| ④責任者確認後に配信開始 | 責任者への確認依頼文・配信開始可否の社内報告文を自動で下書き | 生成AI+Slack/Chatwork |
人に残す部分: 媒体管理画面での実際の設定操作、責任者の最終確認、配信開始の判断
効果目安: 月10時間 → 半分程度(情報の転記・チェックリスト作成・文書作成が自動化されるため)
シート記載内容の詳細(データ・成果物・問題点・理想)
- データ
- 契約・申込情報(PDF・メール)、媒体アカウント・権限・請求情報、LP・完了ページ・タグ管理画面、初期設定表(Google Sheets)
- 成果物
- 設定済み広告アカウント、権限・請求・計測の確認記録、案件別初期設定表、配信開始可否の社内報告
- 問題点
- 権限・素材の不足確認に時間がかかる。媒体ごとに設定箇所が異なる。入力漏れ・命名ミスが起きる。配信後に計測不備が見つかる。
- 理想
- 契約情報から設定項目を自動整理。不足資料・権限を通知。媒体別手順とテスト結果を一元化。最終確認は担当者が行う。
業務2: 競合広告・市場トレンドのリサーチ
- 調査する競合・カテゴリはどうやって決めていますか?
- 収集した事例はどこに、どんな形式で保存していますか?
- 分類の基準は、担当者によって変わったりしますか?
| プロセス | 自動化の中身 | 使うツール例 |
|---|---|---|
| ①調査する競合・カテゴリを決定 | 案件のKPI・過去の調査履歴をもとに、今週の調査対象リストをAIが下書き | 生成AI |
| ②広告・検索・SNSで事例収集 | AIのリサーチ機能(Deep Research等)で競合・カテゴリごとの広告・LP・SNSの事例収集を半自動化。Meta広告ライブラリや競合LPのURL・スクリーンショットをAIに渡して要点を抽出(毎週同じ媒体を目視確認する重複作業を削減) | ChatGPT / Gemini / Claude のリサーチ機能 |
| ③訴求・オファー・導線を分類 | 分類基準をプロンプトで統一し、収集した事例を自動でタグ付け(担当者ごとに分類基準がバラつく問題を解消)。結果をNotionやSheetsのデータベースに同じフォーマットで蓄積し、案件横断で比較できる状態にする | 生成AI+Notion / Google Sheets |
| ④傾向と活用案をチームへ共有 | 週次サマリと「次回制作で試す仮説」の下書きをAIが生成し、チーム共有文まで自動作成(事例収集だけで終わる問題への対策) | 生成AI+Slack/Chatwork |
人に残す部分: 事例の目利き、仮説を採用するかの判断
効果目安: 月16時間 → 3分の1〜半分程度
シート記載内容の詳細(データ・成果物・問題点・理想)
- データ
- Meta広告ライブラリ・Google検索、YouTube・TikTok・競合LP、公式SNS・口コミ・過去調査、画像・URL(Google Drive)
- 成果物
- 競合広告・LPの事例一覧、訴求・表現・導線の分類、市場トレンドの要約、次回制作で試す仮説
- 問題点
- 毎週同じ媒体を確認し、作業が重複。保存形式・分類基準が担当者で異なる。案件横断で比較しにくい。事例収集だけで終わることがある。
- 理想
- 競合事例を定期収集。類似表現・新しい傾向を自動整理。案件KPIに基づく仮説を下書き。採用判断は担当者が行う。
業務3: クライアント定例会の議事録・タスク整理
- 議事録の作成に、実際どのくらい時間がかかっていますか?
- 録画・文字起こしは今、どんなツールで取っていますか?
- 顧客ごとに議事録のフォーマットや共有ルールは違いますか?
| プロセス | 自動化の中身 | 使うツール例 |
|---|---|---|
| ①録画・メモ・チャットを確認 | Zoom・Meetの録画から文字起こしを取得し、AIに渡して議事録テンプレート(Notion)の形式で下書きを自動生成(複数資料を見返して作成が遅れる問題への対策) | Zoom/Meetの文字起こし+生成AI |
| ②決定・質問・保留事項を整理 | プロンプトで「決定事項/保留事項/質問」を自動分類(決定事項と検討中の話が混ざる問題を解消) | 生成AI |
| ③タスクに担当者・期限を設定 | 会話からタスク候補と担当者・期限を自動抽出し、担当者や期限が読み取れないものは「要確認」として明示(抜け漏れ防止) | 生成AI+Notion |
| ④顧客と社内へ議事録を共有 | 顧客向け議事録と社内共有メッセージ(Chatwork/Slack)の文面を自動生成(共有漏れ対策) | 生成AI+Chatwork/Slack |
人に残す部分: 議事録内容の最終確認と送信
効果目安: 月12時間 → 3〜4時間程度(下書きがほぼ自動になるため)
シート記載内容の詳細(データ・成果物・問題点・理想)
- データ
- Zoom・Meetの録画・文字起こし、会議メモ・Slack・Chatwork、月次レポート・案件進行表、議事録テンプレート(Notion)
- 成果物
- 顧客共有用の議事録、決定事項・保留事項一覧、担当者・期限付きタスク、社内共有メッセージ
- 問題点
- 複数資料を見返し、作成が遅れる。決定事項と検討中の話が混ざる。タスクの担当・期限が抜ける。共有漏れで次回まで未対応になる。
- 理想
- 録画・チャットから議事録を下書き。決定事項・タスクも抽出。担当者・期限の不足を通知。担当者が確認後、顧客と社内へ共有。
提案内容得点ポイント
- プロセスのどのステップを・何のツールで・どう自動化するかを具体的に話せている
- 「人に残す部分」と「効果目安」をセットで伝えている
- 反応確認を行い、相手の理解・懸念を拾えている
提案内容減点ポイント
- ツール名や具体的な仕組みを示さず、抽象的な説明で終わってしまう
- 1業務に時間を使いすぎ、9分目安から大きく逸脱してしまう
08優先順位づけと進め方の提案
3業務の着手順を理由つきで提案し、相手の優先度・繁忙期も確認して合意する。1業務ずつ週次で「作って→使って→直す」を回す進め方を提案する。提案内容40点に直結するパート。
セリフ例
盛り込む内容
- 着手順を理由つきで提案したか(議事録・タスク整理 → 競合リサーチ → アカウント初期設定。議事録は承認範囲内の録画・文字起こしか匿名化サンプルを用意できることが前提。難しければ別業務から始める分岐も示す)
- 効果目安の数値を伝えたか(合計38時間/月・約9万円 → 自動化後13〜17時間/月程度)
- 押し付けず、相手の優先度・繁忙期を確認したか
- 「1業務ずつ週次で作って→使って→直す」の進め方を提案したか
- 業務の全体像が不十分な場合の代替案(画面録画をAIに分析させる。承認範囲内・機密情報を伏せた画面が前提)を提示したか
提案内容得点ポイント
- 理由つきで優先順位を提案し、数値目安(38時間→13〜17時間)を示せている
- 相手の優先度・繁忙期を確認し、合意を取っている
提案内容減点ポイント
- 一方的に順番を決めつけて押し付けてしまう
- 数値の根拠を示さずに感覚だけで提案する
09次アクションの確定・まとめ
先にAI利用環境とデータ利用範囲を確認し、その結果を踏まえて第1弾業務を決定・準備物を依頼する。あわせて週次MTG・連絡手段を確定して質問を受け付ける。契約・受講は決定済みのため、成約を迫るような表現は使わない。
セリフ例
盛り込む内容
- AI利用環境の確認(使えるツール・AIに渡してよいデータ範囲・セキュリティルール)とツール推奨 ※準備物依頼より先に行う
- 第1弾業務の決定(ルール上データが使える、または匿名化サンプルを用意できることを条件に。いずれも難しければ競合リサーチなど別業務を第1弾に)
- 準備物の依頼(例: 承認範囲内の定例録画・文字起こし(または匿名化サンプル)・議事録テンプレート・命名規則)
- 週次MTGの曜日・時間確定
- 連絡手段(チャットワーク等)の案内
- 質問受付
- 今日の内容の要約
進め方提案内容得点ポイント
- 第1弾業務と準備物を具体的に依頼できている
- 次回日程をその場で確定し、要約してから終えている
進め方減点ポイント
- 準備物の依頼が曖昧なまま終わる/次回日程が未定のまま終わる
- 要約なしに、時間切れで尻切れトンボになる
10想定質問・切り返し集
なぜ議事録・タスク整理から着手するのがお勧めなんですか?
シートに書く業務の粒度はどのくらいが良いですか?
顧客情報など情報管理が必要なデータが多いのですが、大丈夫でしょうか?
どこまで自動化できるのでしょうか?
費用対効果は本当に出るのでしょうか?
現場のメンバーがAIに抵抗感を持っています
今使っているツールはそのまま使えますか?
案件ごとにルールが違うのですが対応できますか?
11面談直前チェックリスト
- 事前情報(会社概要・組織の特徴・受講者情報)を読み込んだか
- シート記載の3業務内容(やり方・プロセス・データ・成果物・問題点・理想)を読み込んだか
- 3業務それぞれの自動化提案(プロセス×ツール例)とトーク例を一通り確認したか
- アジェンダ・時間配分を口頭で説明できる状態か
- ヒアリングシートの画面共有の準備ができているか
- 60分のタイムテーブルを手元に用意したか
- 得点ポイント・減点ポイントを意識できる状態か
- 想定質問への回答を一通り確認したか
- 週次MTGの候補日程を用意したか
- 通信環境・録画/画面共有の設定を確認したか
12NG行動まとめ
- 契約・受講が決定済みにも関わらず、営業トークや成約を迫るような発言をする
- 事前情報やシートに記載済みの内容を、初めて聞くかのようにゼロからヒアリングし直してしまう
- シートを画面共有せず、口頭だけで進めてしまう
- 自動化提案でツール名や具体的な仕組みを示さず、抽象的な説明で終わってしまう
- ヒアリング前に提案を押し付ける・その場で1つの業務に決めつける
- 時間配分を意識せず特定パートに時間を使いすぎる(特に④の1業務9分目安)
- 優先順位を一方的に決めつけ、相手の優先度を確認しない
- 次回までのアクション・準備物を明確にしないまま終了する
- 顧客の懸念(情報管理など)をスルーして次に進める